今、そしてこれから

中国の茶畑を時々訪れますが、1週間も家を空けて帰宅すると、私がいる時より部屋がきれいになっているんです。はい、主人です。家の中のものがすべてきちんと置かれ、整理整頓されて。きめこまやかで、やさしい人です。建築関係なので、床や棚、テーブルや椅子まで、すべて天然の無垢材で手作りしてくれました。毎朝、気持ちのいいそのテーブルでお茶を飲み、2人の1日が始まります。

思えばお茶は、たくさんの出会いを私に運んできてくれました。主人にも、熊本に来たからこそ出会えて、私のよき理解者として、支えてもらっています。いつもお世話になっている泰勝寺の細川亜衣さん(料理家)をはじめ、亜衣さんを通して知り合ったプロフェッショナルな友人がたくさんできたことも、これからもっとがんばっていきたいという気持ちにつながっています。一緒に茶会やイベントをすることは、私にとってとても大切なものなのです。お客さま、お茶農家さん、お茶を販売する方々、お料理やお菓子を作ってくれる友人、そうした出会いが「今の私」「これからの私」を作ってくれてるのだと思います。

屋号の「chanowa」は、音の響きが心地よくてつけたのですが、「wa」を「和」や「環」、「輪」と思ってくださる人もいて。お茶は人との輪をつなげてくれているんだなあ、とあらためて思います。
夢、というほどではないのですが、開いてみたい茶会がたくさんあります。たとえば、こども茶会。赤ちゃんのいるお母さんのための茶会。たった一人のための茶会。心地よい音楽の中での茶会。大自然の中での茶会。茶畑でも茶会を開いてみたいですし、お茶農家さんたちに茶人になってもらい、茶席を回れるようなイベントも、心の中で密かに想像しています。

何のためにお茶を淹れているのか。あらためて考えると、たくさんの方と幸せを分かち合うために淹れているのかもしれないと思います。
今ですか? はい、幸せです。